この世に生を受けて、何かよくわからないまま歩き出す。
親に育てられ、周りの影響を受けて大きくなる。
その途中で色々と辛い経験をする。
わざわざ自分から苦労を背負ったり、人に迷惑をかけられたり、また自分自身も未熟で人とぶつかったりしながらなんとか毎日生きていく。
時にはもうダメだと思ったりしながら、でも毎日生きていく。
へこたれながら、愚痴を言いながら、弱音を吐きながらでもなんとか毎日を生きていく。
そんな中で、たまに楽しい経験をする。人から優しくされる。生きてていい事もたまにはあるんだなと実感する。
生まれた時には白紙だった紙に色んな色が重ねられる。
もう何色なのかもわからないほどになってくる。
その色んな色がその人自身の色だ。
色んな色を重ねてきた人の言葉は重みがある。
人と重なる色を多く持っているから、人はその人に共感する。
共感する人も、これは頭で考えるのとは違って魂で感じるので人に理由を聞かれてもうまく説明できない。ただ、心がそうだと言っている。
逆に分からない人はその色を持っていないので、いくら説明しようがわからないものはわからない。
人生に於いて、辛い経験など誰もしたくない。でも、しないと人の心は分からない。寄り添えない。
これが真理だ。